「わたしは幼稚園の先生に向いてないんだ・・・」
自分の要領の悪さやうまくいかないクラス運営。
特に新任から3年目くらいまでは他の先生と比較すればするほど自分の実力不足に落ち込むことありますよね。
しかも「せんせい」って明るくて優しい。というイメージがありますから、自分がそのイメージにそぐわないと思ってしまうと一気に自信がなくなってきます。
自分は向いてない。と思ってしまい自信がない時って
「もう私はこの仕事やめたほうがいいんじゃないか。」と毎日暗い気分から抜け出せなくなりますよね。
自信を失っている状態は体を硬くしてしまい、余計に失敗を繰り返してしまいます。
そして「向いてないんだ」と思ってしまう悪循環がどんどん生まれ、ますます落ち込んでしまい、悪いループにはまってしまいます。
そこで大事なのは、幼稚園教諭という仕事が本当に向いていないのか、はたまたただの経験不足なのかを見極めることです。
自分が本当に幼稚園教諭に向いているかそうでないかは、たった2つのポイントさえ抑えれば簡単に見極めることができます。
あなたが本当に向いていないのかそうでないのか知る事が出来れば、この先どんな行動を取れば良いのか見えてきて、今の暗い気分から抜け出すことができます。
そのためにもぜひこの記事を参考にしていってください。
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目次
幼稚園教諭が「向いてない」と思う瞬間

まずは、世の幼稚園教諭がどんな時に「向いてないなぁ」と思ってしまうのか紹介します。
向いてない。つらい。って思ってしまう時って自分がなんで向いてないのかわからないけどとにかく辛い状態だと思うんです。
なのでまずは周りがどんな時に向いてないと思っているのか知ることから始めましょう。心が整理されますので辛さから解放されますよ。
子どもをまとめることができない
子どもをまとめることができないと「向いてない」と思ってしまう事があります。例えば
・クラスで行動する時に自分のクラスだけ列がぐちゃくちゃ。
・他のクラスはおとなしくしてるのに自分のクラスの子だけうるさい。
このように子どものまとまり度合いを周りと比較して落ち込んでしまい、わたしだけできてない…と落ち込んでしまいます。
また、先輩から指摘を受けると余計に落ち込んでしまうこともありますよね。
保護者対応
幼稚園教諭は子どもだけでなく、保護者への対応も仕事のうちです。
中でも保護者からクレームを受けてしまうと「わたしがちゃんとしてないからだ」と自分を責めてしまいますよね。
例えば「うちの子が怪我して帰ってきたんですけど、どうしてですか?!」とすごい勢いで言われてしまうと、ビクッとなってしまい、『すいません!』と謝るしかなくなってしまう。
そんな自分も情けなく思ってしまい、さらにへこむ…
わたしも保護者からの指摘や対応にはとても悩まされました。
仕事を要領よくできない
仕事の要領の悪さから、「向いてない」と思ってしまうこともあります。
幼稚園教諭の仕事は多岐に渡りますよね。
・子どもの対応
・保護者への対応
・書き物
・行事の準備
・部屋の装飾
・掃除
・行事に向けた会議と資料作り
など、
やる事が多くて毎日めまぐるしい日々を送っているかと思います。
そんな中で要領よくこなす周りの先生をみて、「わたしだけ仕事ができてない…」と落ち込んでしまい、「向いてない」と思ってしまうんですよね。
また指摘されて、余計自分の無力さを痛感してしまうこともあるのではないでしょうか?
他の先生とうまくコミュニケーションが取れない
他の先生とコミュニケーションが取れずに悩む先生も多いです。
ちょっと質問しただけでも
「何が言いたいのかわからないんだけど?!」
とか
「自分で考えて?!」
とかすごい剣幕や威圧感で返されてしまうと、
「やっぱりわたしってダメなんだ。」という思考になってしまい「向いてない」と思ってしまいます。
先輩に威圧的に指摘されると萎縮してしまい、自信を持って仕事ができなくなり、余計にミスをしてしまうなど悪循環に陥ることもありますよね。
体力がない
体力がなく、ついていけずに「向いてない」と思ってしまうこともあります。
幼稚園教諭は激務といっても過言ではないでしょう。
朝から晩まで働いて寝るのは日をまたぐなんてこともあるくらいです。そうなると身体がついていかない。という先生も出てきます。
保育観が園と合わない
保育観が園と会わずに「わたしの考えは間違っているのかな」と、「向いてない」と思ってしまう先生もいます。
私もそうでした。自分は子ども一人一人をみて育てていきたいと思っているのに、園長先生は集団で同じ事が出来るようにすることを目的にしていて、全く保育観が合わず。
しかも他の先生も園長先生と同意見で、私だけ浮いてしまい、「この考え自体が向いてないのかの」と思ってしまったことがあります。
子どもを好きになれない
子どもが好きになれずに「向いていない」と思う先生もいます。
毎日子どもと接するわけですから、子どもが好きじゃないときついですよね。
仕事と割り切ったって、子どもの前では笑顔で、優しくしなきゃいけない。
そんな状況に「向いてないわ」と思ってしまう先生もいます。
それ本当に向き不向きの問題ですか?

紹介してきたように、幼稚園教諭が「向いてない」と思ってしまう背景にも色々あります。
あなたが向いてないと思う理由も紹介した中に入っていたのではないでしょうか?
ただ、「向いてない」の中にも、正しい「向いてない」と、誤解して「向いてない」と思っているパターンがあります。
ですので、その「向いてない」と思う理由が本当に向き不向きの問題なのかを判別していきましょう。
これがわかればあなたが今後どうするべきかわかりますよ。
経験不足を解消すれば問題ない「向いてない」
今あなたは周りと比較して「向いてない」と思っていると思います。ただ、
向いてないと思う要因のなかでも、経験不足を解消すれば、問題解決できる場合があります。
それは
・子どもをまとめることができない
・保護者対応
・体力的に辛い
・仕事を要領よくできない
この4つです。
これらは経験不足が引き起こしている問題であることがほとんどだといえます。
子どもをまとめることができない
子どもをまとめるのができないのは、コツを知らない、または経験が少ないことによって適切な声かけを知らないからです。
そういうときは先輩の真似をすることから始めます。ベテラン先生だって最初からできてたわけではありません。
あなたもそう。最初の3年間は見よう見まねに改善を重ねてやっと4年目くらいで掴んでくるくらいです。
ですので、できなくて当たり前。
その上で先輩の真似をしたり、アドバイスを求めたりして、できない自分を責めるのではなく、できないからこそ、学ぶ。という意識を持ちましょう。
知識を得れば子どもをまとめることは容易になります。
保護者対応
特に新任のときは、保護者からのクレームとただの質問をごちゃ混ぜにしてしまう傾向があります。
保護者は幼稚園での子どもの生活を知りません。
なので例えば、怪我をして帰ってくるとびっくりします。そこで「何があったんですか?!」と聞いてきますよね。
たしかに言い方が強い人もいますが「何があったんですか!?」は、クレームではなく、ただの質問。幼稚園で何があったのかが知りたいだけなんです。
なので誠実に事実を述べれば大体の人がわかってくれます。
一方クレーマーがいるのも事実です。その場合も対応の仕方は経験で補えますので経験を積めばさらっと流せるようになります。
体力的に辛い
これは慣れと体調管理をすることで解決できます。
私も最初は辛くて激務!と思っていましたが、もう慣れました。こればかりは慣れるしかないといったところですかね。
あとできることとしては体調管理です。夜遅くまで起きてないで早く寝るとか、お風呂に入ってゆっくりするとか、自分を大切にする時間を持てると自然と体力がついてきます。
仕事を要領よくできない
これは典型的な経験不足です。
逆に言えば、経験さえつけばすぐに解決する悩みです。
幼稚園教諭の仕事はいかに効率よく仕事を終えるか。これを考えるのがコツ。
隙間時間に作業をしたり、手を抜けるところは抜いたりしてます。
また、はさみの使い方や制作のコツも経験を積むごとに熟練されていき、自分でも気持ち悪いくらいはさみの使い手になっていることもあります。笑
あなたはまだ、手を抜くできところがわかっておらず、コツもつかめていないだけなんです。それは向き不向きではなく、場数が足りないということです。
ですので仕事の要領の良さは向き不向きには関係ありません。
正直幼稚園の仕事って3年目でやっと一通りの業務を把握できた。という状態になることが多いです。まぁ他の仕事もそうですかね。
なので、3年未満で向いてない。と思ってしまい、落ち込むのはまだ早いです。
せっかくなった幼稚園教諭、本当の楽しさはまだまだこれからたくさん感じるシーンがあるかもしれませんよ?
”園と向いていない”だけの可能性がある「向いてない」
園の環境があっていない場合も幼稚園教諭に「向いてない」とは言えません。というのも、その園があなたに「向いてない」だけです。
特に人間関係が悪い、保育観が合わない場合はあなたにその園が「向いてない」と言えます。
幼稚園といっても色々な園があります。
先生が優しい園もあれば、先生が疲弊しきっている園、いじめやパワハラが当たり前の園まで・・・。
仕事をしていて、自分がまだ経験不足な時に先輩から指摘を受けるのは当たり前ですが、その中で威圧的、陰口を言われている、パワハラ、いじめを受けているのはあなたができないからではなく、その園がおかしいからです。
つまり、仕事に向いていないのではなく、あなたにその園が向いていないんです。
保育感の不一致も同じことが言えます。
私個人としては、幼稚園教諭は子ども一人一人の個性を伸ばすべきだと思っているのですが、園によっては個性なんて二の次で、ただカリキュラム通りに運営を進めることを第一としている園もあります。
そんななかで、個性を重視する私が働くと、自分だけ浮いた気持ちになります。
ましてや経験が浅いのであれば、その園の常識が自分の基準になってしまいますから、ますます「私の保育観は間違っているんだ。向いてないんだ」と思ってしまいがちです。
ですが一方で実際あなたの保育観にあった園もあるわけです。
ですので、あなたが幼稚園教諭に向いていないのではなく、あなたがその幼稚園に向いてないだけ。という可能性もしっかり考えないと、
せっかく才能があるかもしれない。これから先楽しい仕事になるかもしれないのに勿体ないです。
ですので園そのものがあなたに合わない場合は、環境を変えましょう。
せっかくなれた幼稚園教諭を、悪質な環境のせいで辞めるなんてもったいない。
私のように環境を変えるだけで幼稚園教諭人生がガラッと変わることだってあります。
本当に幼稚園教諭に向いていない人の2つの特徴

ここまで、経験不足で補える「向いてない」と、環境を変えることで解決する「向いてない」を紹介してきました。
しかし、本当に幼稚園教諭に向いてない人も中にはいます。
これには2パターン考えられ、極端に言うとこの2つに当てはまる場合は幼稚園教諭から別の職種に転職した方が幸せな人生を送れるでしょう。
その2パターンとは、
・子どもが嫌いな人
・人を傷つける人
です。
子どもが嫌いな人は向いてない
子どもが嫌いな人は幼稚園教諭に向いていないでしょう。
幼稚園教諭は、子どもの成長をサポートする仕事です。
子どもにとっては幼児期の今まさにこの時期の経験がその後の人生に大きく影響しますので、先生がその子に適した保育ができなければ子どもの成長はありません。
もちろん毎日一緒にいれば、子どもの嫌な面も見ることになり、可愛いだけではやっていけないのが現実です。
ですが、そこもまるっと受け入れて、どうすればこの子が将来もっと成長できるか、考え、そして実行する、これが幼稚園教諭の仕事です。
しかし、子どもが嫌いな先生は子どもの嫌な面を見て「うわ」っと拒絶します。
そうなると子どもに対して適した指導や対応ができなくなり、子どもにとっては成長の機会が奪われることになってしまいます。
ひどい場合は、ぶったり、その子の気持ちを置き去りにしたりする先生もいるので、先生に嫌われた子どもは他者とコミュニケーションがうまく取れずに小学校、中学校と進んでいきます。
そうなるとその子の将来は心配事だらけですよね…
しかも嫌いというのは子どもはわかりますから、そういう人がいるだけで子どもには悪影響です。
そのため子どもが嫌いな先生は幼稚園教諭に向いていないと言えます。
他人を傷つける人は向いてない
他人を傷つける人は幼稚園教諭に向いていません。
どこの職場でもそうかも知れませんが、保育の仕事では特にそうです。
園で働いていると、子どものことはもちろん、先生との人間関係、保護者との関わりのなかでストレスが溜まっていきます。
その中で同じ先生に対して攻撃的になる、あるいは子どもに対してもイラっとして暴言を吐いたり、手をあげたりしてしまう人もいます。
先生に攻撃的な人がいると職場の環境が劣悪になり、職員間でのトラブルを生みますし、子どもに手を出してしまう、暴言をはいてしまう場合は子どもの成長をサポートする立場なはずの先生が子どもの成長を妨げ、悪影響を及ぼす存在になります。
ですので、他人を傷つける人は幼稚園教諭には向いていないと言えます。
あなたはきっと経験不足か今いる環境が悪いだけ
あなたは幼稚園教諭が向いていないと思っていて、落ち込んでいたかと思います。
しかし、簡単に言ってしまうと、子どもが嫌いか、他人を傷つける人以外、幼稚園教諭に向いていない人はいません。
あなたも幼稚園教諭は資格を取ってなりたくてなった仕事なはず。
もし向いていないと思ったら、
①経験不足は受け入れて明日からまた経験を積むために頑張る
②園の感覚があなたに向いていない場合は潔く環境を変える
この2つを実践して、あなたがなりたくてなった仕事をもっと好きな仕事にしていきましょう。
私は園の感覚が向いていなかったので、転職することにしました。それが大成功で、今では毎日楽しく子どもと向き合えています。
環境を変える場合は、「保育エイド」あれば、人間関係が良い求人を取り揃えています。
登録するだけなら無料ですし、今すぐに転職する気が起きなくても登録しておくだけで、
「わたしには別の環境もある」と思えるので、心の余裕にもつながります。
ここしか働く場所がないと思うのと、別の環境がある、と思えるのとでは心のストレス度合いが全然違いますよ。
まとめ
いかがでしたか?
さっきまで「幼稚園教諭に向いてない」と思っていた気持ちは解消されたのではないでしょうか?
幼稚園教諭は特に経験が浅いと仕事ができないんだ。と思ってしまいがちです。
新任から子どもの前にたち「せんせい!」と呼ばれるのですから、現実と理想にギャップがある期間がの仕事よりも早くきて、そして長く感じるはずです。
わたしも5年目でやっと園全体の流れを把握できたくらいです。
そして、
この記事をご覧のあなたは「向いていない」と思えるまで頑張っているからこそ、その悩みなんです。
ちゃんと自分の気持ちと向き合っているからこそ、「向いていない」と思うものなんです。
保護者や、子どもはそういう一生懸命な人に先生でいて欲しいと思っています。
ぜひ経験不足なだけで諦めないで、そして環境があなたに向いてないだけで幼稚園教諭という素晴らしい仕事を諦めないでください。
あなたが輝ける環境はきっとあるはずです。