幼稚園教諭というと忙しいイメージを持たれますよね。
園によって忙しさは異なるものの、学習要領に沿って保育を進めていかなければならないため、幼稚園教諭はみんな共通して常に何かに追われている状態で過ごしていることと思います。
そこでこの記事では幼稚園教諭が忙しい理由と、特に忙しい時期をまとめてみました。
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目次
幼稚園教諭はなぜ忙しい?

早速ですが幼稚園教諭はなぜこんなにも忙しいのでしょうか?
理由を紹介していきます。
準備や振り返りに時間がかかる
幼稚園教諭は子どもと関わる時間以外の業務に圧倒的に時間がかかります。
毎日子ども触れ合いながら、次の行事の準備。日誌の記入。問題があったら保護者への報告と園内での対策など、やるべきことは目白押しです。
実際の保育時間は長くて5時間くらいですが、その後も大切な仕事がたくさんあるんです。
イベントの準備期間は激務
イベントが迫ると余計に忙しくなります。
普段でさえ業務が多いのにイベントが加わるとなると激務になると言って過言ではないです。業務量が2~3倍になるといったところでしょうか。
そんな中子どもたちには普段通り接してひとりひとりをみて成長をサポートしていくことになりますので、余裕がどんどんなくなっていくのが自分でもわかります。
幼稚園の1年

通年通して忙しいと言われる幼稚園教諭、1年間の予定をみても多忙になる理由がわかります。
4月
入園式・進級式
5月
遠足・母の日の製作物作成
6月
保育参観、保護者面談・プール開始、父の日製作物作成
7月・8月
七夕、夕涼み会、お泊り保育
9月
敬老の日の製作物作成・運動会準備
10月
運動会・遠足
11月
保育参観・保護者会、お遊戯会準備
12月
お遊戯会、クリスマスパーティー
1月
餅つき
2月
節分、合奏会
3月
ひな祭り、卒園式
このように一年通して常に何かしらのイベントがあるため、その都度準備が必要です。
これにお誕生日会、健康診断、も加わります。こうなると幼稚園にいる間で準備は終わらず、家に帰って作業しないと間に合わないことも出てきます。
休日に研修参加も
また、休日に研修に参加するように言われることもあります。
私個人時には勉強になるので参加は嫌ではなかったのですが、流石に振替休日がないのが、きつかったです。
中でも超多忙な時期は9〜12月と3月

中でも多忙な時期は運動会、とお遊戯会までの間の大体9~12月、そして3月です。
この時期は目まぐるしく日々が過ぎていきます。
9~12月は運動会の準備からお遊戯会まで超多忙
運動会準備は年間イベントの中でも特に大変です。
【クラス運営】
・ダンスを教える
・リハーサルをする
【園の運営】
・小道具準備
・当日の進行企画・準備
・役員保護者との連携
など、運動会当日まで切羽詰まっています。
年長さんになるにつれ、出し物のレベルも上がりますから、子どもたちのサポートをしつつ、裏方の仕事もするという状態は多忙を極めます。
運動会が終わってもまだ気を抜けません。12月に控えるお遊戯会の準備も始まります。
お遊戯会も運動会に並んで準備が大変な行事ですから、こちらも毎日準備に追われます。
つまり、夏休みが明けてから年末まではノンストップで過ぎていくような状況になりますね。
3月は学年が変わる、卒園式があるので超多忙
学年が変わるため、一人一人の要項を作成しなければなりません。しかも手書きの園もあり、それはそれは時間がかかります。
私の園は手書きでした。
また、年長さんのクラスであれば卒園式の練習もありますから、やることは増えていきます。
幼稚園教諭が忙しさゆえに失うもの

紹介してきた通り幼稚園教諭は忙しいです。それゆえにできないことも増えていきます。
おしゃれする時間
おしゃれをする時間はないです。
毎日薄化粧にエプロン。
休みの日も何かしら仕事があったりと学生の時にしていたようなおしゃれはできません。
そういえばいつ服買ったっけ?と思うことが増えます。
恋愛する時間
恋愛する時間も少なくなります。
合コンに行けば幼稚園の先生という時点でなぜかモテる現象が起きますが、平日は会えないですし、休日も仕事があるときは会えません。
そもそも忙しくて合コンの場すらなく、出会いがなくなるなんてことも。
自分と向き合う時間
自分と向き合う時間も減っていきます。
日々が目まぐるしく過ぎていきますから、自分が何に悩んでいて、何にストレスを抱えているのか考える暇がありません。
ですので気づいたら人間関係が壊れていたとか、気づいたら自分のキャパを超えていたということがあります。
特に、自分と向き合う時間がなくなってしまうと、自分が本当にしたいことはなんなのか、迷うことになるので、その当時は何も思っていなくても気づいたら将来に迷っている。という状況になりかねません。
私は人間関係に悩まされたのですが、それも多忙の時期を超えてひと段落したとき。
ちょっと前に気付けていれば色々対策できたのかもな。と後悔しています。
幼稚園教諭は忙しいのをただ受容するだけになっては危険

幼稚園教諭は忙しいです。
でも全て子どものため。子どもの成長を見守るのが先生の役目ですからそのサポートに必要な業務は必須なものとして受け入れなくてはならない部分が多いです。
ただし、園によって忙しさが異なるのもまた事実。私自身、「そんなに大変な園あるの!?」と言われた時は驚きました。
みんな同じ忙しさを感じてるわけじゃないんだ・・・と初めて知ったのです。
自分の忙しさを当たり前。と思ってただ受容してしまうと、本当はもっと自分と向き合う時間、おしゃれする時間を持てるのに、自分からチャンスを逃してしまうことになります。
あなたも今よりももっと自分の時間があったらいいな。と思いますよね?
ですので、できれば別の園の先生と交流を持ってみてください。
世の中には必要以上に多忙な園もあり、その中に居続けてしまってはあなたが失うものが多すぎます。
じぶんのいる園が他の園と比較して、多忙を極めているような組織体制だったり、効率を無視しているような園であれば、転職して自分の時間を取れるような園に環境を移すことも考えましょう。
いくら子どもが好きでも、自分のことを大切にできないと子どものことも大切にできませんからね。
➡︎おすすめの転職サイト「保育エイド」
まとめ
幼稚園教諭が忙しい理由はほとんど行事の準備や、日誌など雑務に追われるからです。
子どもといる時間は天国のような時間。でも帰った後は山積みの仕事…
その山積みの仕事に追われて余裕を失い、子どもたちにまで影響を与えてしまっては元も子もありません。
私の周りにも忙しさゆえに子どもたちに八つ当たりしている先生がいました…
その光景はとても悲しく、誰も得しません。
そして、忙しさはどこの園も一緒。という考えは間違いです。
あなたも、ある程度の忙しさは許容しつつ、他の園と自分の園の状況を比べられるようにしましょう。
そして自分の園の環境が、将来自分を追い込んできそう。
と思ったら環境を変えることを視野にいれながら行動するべきです。
でないと、やりたくて始めた仕事が嫌いになってしまいますからね。