『憧れの幼稚園の先生』
幼稚園教諭は華のある仕事と思われることもありますが、実際の業務内容ってどうなんだろう?
という意見が非常に多いのでこの記事を書きました。
リアルな幼稚園教諭の一日をまとめていますのでぜひ参考にしていってください。
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そもそも幼稚園の先生って?

まず、そもそも幼稚園教諭って何をする仕事なのか、知っていますか?
幼稚園教諭は子どもの成長をサポートする仕事です。
幼稚園は、文部科学省が管轄していて、小学校中学校と同じ「学校」という扱い。ですので、要領に基づいて作られたカリキュラムに沿って保育を行い、運動、音楽、遊びを通じて子どもの成長をサポートします。
1日の流れ
では、実際に幼稚園教諭がどんな1日を送っているのか紹介していきますね。
7:30
朝礼
7:45
バス迎え&掃除
8:30
順次登園、子どもたちは各々遊ぶ時間。
この時先生は危険がないように見守ったり一緒に遊んだりしながら子どもたち一人一人の変化、特徴をみて、どうサポートしていくべきかを考えている時間でもあります。
10:00
主活動 制作、英語、リトミック、プールなど。
幼稚園要領に合わせて各自活動をします。年長さんになると小学校に入る準備として数字を書いたり、ひらがなを書いたりします。
11:30
お昼準備
12:30
ごちそうさま 〜 制服に着替え、歯磨き。
※この間食べる時間はほぼありません…子どもたちを見守りつつ、自分も簡単にご飯を食べます。
13:00
遊び、または主活動。
時期によって遊びか主活動かが異なります。
14:00
降園 掃除 子供見守り 〜 書き物、行事準備など
17:00
終礼
〜19:00
各自学年の仕事や行事準備
みてお分りいただけるように帰宅時間19時、20時は当たり前となることが多いです。また、この後に愚痴大会が始まると21時過ぎまで付き合わされることもあります。
21時過ぎに帰宅してご飯、お風呂、などして早く寝れたとしても23時。
これが幼稚園教諭の一日です。
読むだけでも長い一日ですよね。ですが不思議とあっという間に1日が過ぎていきます。それだけめまぐるしい一日が毎日続きます。
各イベント毎の業務内容

幼稚園ではさまざまな行事が組まれ、行事毎に業務内容も変わります。その都度やるべきことが変わりますので、
経験を積まないと厳しい業務が多いですね。
運動会
【運営側の業務】
・運動会でどういった演目を組むのか企画
・どんな道具が必要かを調べ、なければ調達する
・役員のお母さんたちとの連携
・当日の席とりのルール決め、告知
【クラスの業務】
・ダンスの指導
・リハーサル
・鼓笛などあれば役割極め
特に運動会シーズンは運営面やクラスの業務が立て込みます。
やることが一気に増えるので忙しくなる分、一度経験してしまえば要領をつかめることが多いです。
中でも特に大変なのは子どもたちにダンスや出し物を教えること。
園児にとってなかなか難しい事をすることもあり、みんなできなくて泣いてしまうことがあります。
その中でも、その子のやる気が出る声かけをしたり、時には甘やかしたり、できるようになるまでサポートし、本番に向けて着々と準備を進めていきます。
お遊戯会
お遊戯会も運動会同様やることは目白押し。
・題材決め
・背景政策
・音楽決め
・ピアノ練習
・それぞれのセリフ練習
・ダンス練習
など長い期間をかけて練習、準備します。
正直業務が終わらないと土日も作業することがあることもありますね。
保護者会
保護者会では、保護者に対して子どもの様子をお話しします。
その時に、ストレートに伝えていい人、そうじゃない人を見極めるのも幼稚園教諭の仕事です。園によっては保護者はお客様。と考えている園もありますから、園の方針に合わせて対応することも求められることがあります。
ただ、私は正直に全部伝えてました。笑
その方が信頼を築ける人が多かったからです。
あとは意外と保護者側が、うちの子大丈夫ですか?と聞いてくることが多く、下手にでてくる方もいます。
それはそれでお母さんにもっと自信を持って欲しいとは思うんですけどね…
大切なのは、人によって伝え方、態度を変えること、そしてそれは子どもの成長のため。と心得ておきましょう。
完璧な親なんていませんから、私たちが第3者としてできることをするべきです。
保育園との業務内容の違い

幼稚園と保育園の最大の違いは「学校」か「福祉施設」という違いです。
幼稚園は、文部科学省管轄で、小学校中学校と同じ「学校」という扱いです。ですので、要領に基づいて作られたカリキュラムに沿って保育を行い、運動、音楽、遊びを通じて子どもの成長をサポートします。
一方保育士は、親に変わって子どもを預かりお世話をする仕事です。生活リズムや集団生活の決まりを教えていきます。
幼稚園はカリキュラムに沿った学習を提供することが仕事なので、保育園と比べると何かに追われることが多いと言えますし、実際私も保育園に転職してその違いは明確に感じました。
やりがいを感じる瞬間

そんな忙しい中でもやりがいを感じる瞬間はもちろんあります。
幼稚園教諭のやりがいはたったひとつ。子どもの成長をみれることです。
例えばひとりで靴が履けなかった子がひとりで靴を履けて嬉しそうにしている瞬間や、
今まではケンカでしか他人とコミュニケーション取れなかった子が自分の気持ちを素直に伝えられるようになっだ瞬間など、
子どもは私たちの想像を超えて成長していきます。
その瞬間を目撃できるのは幼稚園教諭の醍醐味ではないでしょうか?
特に行事はその成長をまざまざと感じることができる瞬間です。行事の準備期間は正直大変ですが、子どもの成長した姿を日々見ることができると、疲れが吹っ飛んでしまい、もっと頑張れてしまいます。
できないことができるようになり、その経験がさらに次のできないことをできるようにしていく。その姿は本当に人を励ましてくれます。
子どもは本当にみんなの宝です。
業務以外で辛い瞬間

幼稚園教諭は業務以外でも辛い瞬間もあるのが現実です。
この現実を受け入れながら日々子どもの成長をサポートする。これが幼稚園教諭の業務といっても過言ではありません。
特に幼稚園教諭が辛いと思う瞬間をまとめると以下のようになります。
人間関係が辛い
人間関係は多くの幼稚園教諭が悩まされています。
保護者への対応だけでなく、先生同士の関係も難しいことが多いです。
特に一年目は人間関係に苦労することが多いです。
ただ、人間関係は要点を抑えて対策することで辛さを減らすことができます。
こちらの記事を参考にしてみてください。
➡︎職場の人間関係に悩んでいるあなたへ。幼稚園社会はこう乗り越える。
激務
激務のため辛いと思う先生も多いです。
朝早くから夜遅くまで働くことが多いので身体がついていかないことがあります。
土日は寝て過ごす。なんてことも多く、自分の時間が取れずに辛いと思ってしまうことがります。
給与に満足できない
給与に満足できず辛いと感じてしまう先生もいます。
幼稚園教諭はたくさん働いているにも関わらず給与が低いことが往々にしてあります。
昇給してもそこまで金額は上がりませんので、不満を感じてしまう人もいます。
このように辛い現実があるのは確かですが、子どもの笑顔がそれを吹き飛ばしてくれる。子どもの成長を見れるからやめられない。という先生がずっと幼稚園教諭を続けられる先生と言えるでしょう。
まとめ
幼稚園教諭の業務内容は多岐に渡ります。
ですので子どもが好きで入ったのになんでこんな目に…と思ってしまう先生も少なからずいるのが現実です。
ただ、経験を重ねていくうちに全ての業務が子どもたちのため。という実感が湧いてきて、やりがい見出す力もついてきます。
石の上にも三年という言葉、実はあまり好きではないのですが、幼稚園教諭においてはほかにやりたいことがないのであれば、3年は続けてみて、欲しいと思います。なぜならせっかく子どもが好きでなった幼稚園教諭の最大のやりがいを感じて欲しいと思うからです。
でも、業務以外で辛いことがあったら、園自体を変えるとか、人間関係の対処法を学ぶとかして対策する必要があります。
本来幼稚園教諭は素晴らしい仕事。それが人間関係や園の環境のせいで「やりたくない仕事」に変わってしまうことはたくさんあります。
特に園の環境が悪いだけで幼稚園教諭に向いていないと思ってしまうもったいないことが起きるのが1番悲しいことなので、園が合わない、人間関係がおかしい!と思ったら転職を視野に入れることが重要です。
いまや幼稚園教諭や保育士は引く手数多。自分で環境を選べるといっても過言ではありませんから、早めに転職サイトに登録しておくのもメンタルケアに良いです。
ここしかない。というのと、この園のほかにもまだ働く場所がある。と思えるのとでは心の余裕が違います。
私のオススメの転職サイトはこちらです。興味があったらみてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。