幼稚園の先生には苦労がつきもの。
一人一人が何かしらの苦労を抱えて日々過ごしています。もちろんそれは一般の会社でも変わらないと思いますが、幼稚園の先生は特に苦労が多い仕事。
狭い女社会という特性も相まって苦労に苦労が重なるような感覚になります。
つらさを共有できないと「私だけがこんなにつらいの?」と孤独を感じてしまうこともあるくらい、幼稚園の先生は精神的にくる仕事ですよね・・・。
そこでこの記事では私、そして私の周りの幼稚園の先生が抱えていた苦労を紹介していきます。苦労を共有することだけでも、苦労が軽くなることもあります。
今まさに幼稚園の先生の苦労を感じているあなた、またはこれから幼稚園の先生を目指したいというあなたにも参考になる記事になっていますので、是非読んでいってください。
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新卒一年目は何が何だかわからない

私の周りでも口を揃えて、「1年目はきつかった」と聞きます。
というのも幼稚園社会にはなぜか1年目にはきつく当たるというしきたりがあるのか、先輩が全然教えてくれない・・・なので見よう見まねで業務をこなさなくてはなりません。
業務って全体を知り、目的がわかってこそ、自分で考えられるものですよね。でも1年目は先のことがわからない。なんせ経験がない。だからとても困ります。
私の場合先輩に自分からあれもこれも聞いて回っていました。
その中で失敗ももちろんします。というかせざるを得ない。そこで叱られる。この時のつらさ、悔しさを、のちのバネにするか、それともそこで先輩にけちょんけちょんにされるか
幼稚園の先生の最初の分かれ道です。
私の場合は猪突猛進で、一年目はとにかくやる。数をこなして経験を得て、来年先輩がいなくてもいいようにがむしゃらでした。
今思えば、あの時フォローしてくれる先生がいても良かったのにな。。と思います。
人間関係

そしてもっとも苦労するのが、人間関係。
・保護者
・上司
・先輩
・同期
幼稚園社会は狭い女社会です。私はどちらかというとサバサバした社会で生きてきたので、ネバネバしている幼稚園社会の人間関係には苦労しました・・・
特に、上司がいわゆる女で、派閥を好み、愛想が良い先生を好み、体裁だけをきにする人だとたいてい、その幼稚園の人間関係も悪くなります。
1人だけ省いて雑に扱って陰口を言って群れを作る。休日もなぜか集まって「仲良し」を演じる。みんなして上司にはへこへこ、下の立場の先生には態度を急変。
私も嫌味を言われたり、威圧的な態度を取られたり、とてもきつかったです。
さらに許せないのがたまに子どものことを裏で悪くいう先生。私は子どものことを言われると心をぐさぐさ刺されている気持ちになり、辛かった。
わたしのように周囲の先生や上司が人として理解できない、または保育観が合わない!と苦しんでる人はたくさんいると思います。
一方で幼稚園に長く入れる人は、狭い社会で自分が損なくいれる立ち位置や生き方をしている人が多く、
私はそんな人たちとうまくやっていける自信がなかったし、そもそもそんな人達とこれから密に関わりたくもないとおもってました。人間関係を打算で考えているからです。
なので少し人間関係について勉強して、なんとか荒波を乗り切りました・・・
休日も仕事に追われる

とにかく業務が多いので仕事が終わらない。
子どもたちの日誌、行事の準備、制作物の進行・・・常にやることがある状態ですよね。
やるべきことを終わらせないと保育ができない、周りのクラスや先生に迷惑なかかるので終わらせないといけない。さらに大きな行事の時期になると仕事はその分倍になり、プレッシャーも感じてしまいますよね。
ですのでプライベートの時間をつくるのがとても難しい。土日も作業しないと間に合わないんですよね。
特に新人のときは先を読んで仕事をすることができないのでかなり辛いです。その場しのぎだったり、要領よく作業ができないので24時間仕事に追われることもありました。
お陰で毎日寝不足。最後にゆっくりしたのいつだっけ?と思うことも・・・。
体力的にきつい

私が幼稚園の先生をしていた頃は、朝7時に家を出て、夜の20時に帰ってくる。遅くて22時になることもありました。
普通の会社で働く友人も同じと言っていましたが、幼稚園の先生は日中子どもを抱っこしたり、鬼ごっこしたり、その中でも危険がないように神経を使い、
さらには人間関係で消耗し、残業し、休日も仕事・・・・
本当に体力的に辛い。
毎日辛かったです。
私は子どものため。と頑張りきることができましたが、人によって頑張る理由は様々、体力的なことが理由でやめる友人も少なくありませんでした。
とにかくもっと朝遅く出て、そして、夜早く帰りたい。これが本音でした。
給与に満足できない

私個人としては幼稚園の仕事って素晴らしい仕事であるはず。と思っています。
子どもの個性を伸ばして、その子の未来を広げていく仕事。そのために先生は動きます。
その本質的な仕事に加え、過酷な作業量をこなし、保護者一人一人に態度を変え愛想よく接し、先輩にいじめられ、同期には威圧されながらも、それでも子どものために日々頑張る。
そして迎える給料日。
少なさに落ち込む・・・
これは幼稚園の先生みんなが感じていることだと思います。給料が少なすぎる。好きな服とか、化粧品とか、もっと買って自分を癒したい。
けどお金がない。
そうやってどんどん自分に対してお金を使えなくなり、幼稚園で消耗し、どんどん自分が枯れていくような感覚は女性として辛いものがあります。
美容面の苦労

幼稚園の先生は特に夏、紫外線にさらされるので日焼け対策が欠かせません。
日焼け止めはかなりの頻度で買うことになりますし、冬は真水を使うことで手が荒れるのでハンドクリームが必需品。
美容を保つのにも苦労します。
しかも周りが美容とか後回し・・・にしていると自分までまぁいっか!と思えてきてしまうところも苦労の一つ。本当はもっと手入れとかしたいのに・・って思うこともありました。
子どもに対する接し方

子どもへの接し方も苦労の一つ。
幼稚園の時期の子達は、その時の大人の対応が未来まで影響を及ぼすことがあります。例えば否定され続けた子は自分に自信がなくなってしまい、消極的になってしまうとか、
競争を強いられてきた子たちは、人に比べて自分が有意でないと不安に思ってしまうとか。
幼稚園の先生は子ども一人一人を見て、その子にあった接し方ができる存在であるべき。という点で技術がいる仕事です。その技術を学ぶ苦労もまた先生を苦しめることもあります。
まず子どもの接し方にこれまでの学問はあるけど、目の前のその子が教科書どうりのことは限られない。臨機応変な対応と、日々の観察が必要、その上でどう接し、その接し方がどのような結果になったのか、
これをクラス30人いたら、30回やるわけです。
私にはできない。という先生も中にはいて、子どもとの接し方を極めることを諦める人もいます。私は子どもが大好きで幼稚園の先生になったので、そんな子どもを適当に扱う人見たくない、子どものことは二の次なんて・・・という気持ちがふつふつと出てきてしまい、
私はこれが一番辛かったかも・・
でも、そもそもこの「子どもに関する」苦労が最後に浮かぶくらい、幼稚園の先生って苦労が多い、ってことですよね。。。
まとめ
幼稚園の先生の苦労はとても多いです。その苦労はあなただけでなく、私も感じていました。
私の場合、この苦労は仕方ない。どんな仕事でも苦労はあるんだから我慢して続けよう。と思っていたのですが、身体が先に壊れてしまい、体重が減り、頬がこけてしまい、心も持たず、仕事ができなくなる日もありました・・・
その上、先輩からの嫌がらせ、濡れ衣を着せられるなど、信じられない裏切りも重なり、まさに心身ともにボロボロ。
とうとうその園を辞める決意をしたんです。
そしてやめたあと、今となって当時の苦労を思い出すと、なんであんなに苦しい思いをしていたんだろう?と思ってしまいます。
なぜなら、転職したあとはちゃんと子どもに向き合えて、土日に仕事をすることもなく、人間関係もドロドロせず、年収が50万円も上がった。こんな環境に出会ってしまったから。
もちろん苦労から逃げて楽をしましょう。と言っているわけではありません。私はより子どもに向き合う環境が欲しい。人間関係や無駄な作業に時間を取られたくない。
そう思って転職しました。
あなたも今の苦労、振り返って本当にあなたがしたいことなのか、自分に聞いてみてください。きっと「NO」という返事がかえってくるはず。
少し厳しいかもしれませんが、今抱えている苦労をこの先も抱えながら生きていく。その決意は今あなたの周りにいる先輩や主任、園長と同じ人生を歩む決意をすることと同じです。
私は絶対に嫌でした。だから辞めると決意する前から転職サイトを覗いて、辞める準備を着々と進めていったんです。
今の環境が良い環境なら、そこから動く必要はありません、でも今の時代、幼稚園の先生は引く手数多。自分で環境を選ぶことができることは忘れないでくださいね。
そして自分の身体を最優先に考えて、決断しましょう。私のように身体を壊してしまっては元も子もありません。