幼稚園教諭がいじめから身を守るには「相手を知り、己を知る」こと

「いきなり無視された」
「ちょっとのミスなのに人格を否定、批判された」
「やってもいないことを私のせいにされた」
幼稚園社会でのいじめは陰湿で、あなたの心を”ギュッ”と痛めつけてきますよね。
大人になってもこんないじめってあるのか・・・と辛さとともに呆れるような現実も心の疲れとなってしまいます。
さらに休みの日までそのいじめてくる人たちのことが浮かんでくるので、日々心が休まる暇がないのも辛いですよね・・・
今の状態を放っておくと心も体も壊れてしまいます。
私も毎朝「行きたくない」という気持ちや、夜中に胃が痛くなってしまい、病院に運ばれたこともあります。
幼稚園教諭の間で起こるいじめ、いったいなぜ起こるんでしょうか?また、いじめる側はなぜ人をいじめてくるのでしょうか?
実は人をいじめる人の心理、幼稚園教諭の実態をきちんと理解すれば、あなたが今後どのようにすれば今の辛さから解放されるのかがおのずと見えてきます。
そこでこの記事では、
幼稚園教諭の間でなぜいじめは起きてしまうのか、また、いじめをするひとの心理を解説し、あなたが今後どうすればいまの辛さから抜け出せるのかを私の経験から紹介します。
読み終わる頃には今抱えている鉛のような心のつっかえが取れ、心がすっきりするはずです。
実録。幼稚園教諭のいじめの実態
幼稚園教諭が受けるいじめは軽いものから陰湿なものまで、さまざまな経験談を聞きます。
・挨拶しても無視される
・ミスを必要以上に責めてくる
・意図的に指示をせずにできないことを批判する
・自分のミスを押し付けてくる
・ものを隠される
・ものを投げてくる
・クラスの園児にも嫌がらせをしてくる
・濡れ衣を着せられる
・仕事でしょ?と掃除や買い物など、パシリとして扱われる
こういった大人として考えられないようないじめが実際に幼稚園社会にはあり、あなたも被害を受けていることと思います。
私もものを投げられたり、してもいないミスを押し付けられたり、
幼稚園教諭になって人間の汚い部分をこんなにも見せつけられるとは思ってもみず、帰ってから涙が出てくるくらい、辛い日々を過ごしました。
そもそも子どもを教育する側の人間がこんな低次元な事をしているなんて、現実を疑ってしまいますし、幼稚園教諭という職業を選んだ事すら後悔してしまうこともありますよね。
幼稚園という職場にいじめがはびこる理由
幼稚園教諭は他の職場に比べて人間関係が狭く、また女社会なので陰湿ないじめに遭遇しやすいと言えます。
でも仮にも子どもを教育する側の人。なぜいじめが起きてしまうのでしょうか?
そして、なぜ幼稚園教諭はいじめや人間関係で揉める事が多いのでしょうか?
その理由を知っていくと、いじめが起こる理由にも納得がいき、今の辛い気持ちも少しだけほぐれてきます。
職場に不満が溜まっている
まず職場そのものに不満が溜まっているといじめが起きやすいです。
幼稚園教諭は
・時間外労働は当たり前
・残業当たり前
・給与が低い
というかなり過酷な労働環境です。その上人間関係が最悪だと職場に不満を持つ人が出てくるのは当然。
そうなると、その不満から人に対してきつく当たったり攻撃したりしてその鬱憤を晴らそうといじめが起きてしまいます。
そんなこと言っても自分の不満を人にいじめという形でぶつけてくるなんて、ひどすぎますよね。
一年目はいびられるという謎の伝統
一年目の先生がいじめや、あたりをきつくされるのは幼稚園あるあるなのではないでしょうか?
あの謎の伝統。
「一年目は私も先輩からいじめられたわ。」
という経験を他の人にも味あわせてしまうため、一年目の先生はとても辛い時期を過ごすことになります。
人は自分がされたことを他人にしてしまう傾向にあるため、幼稚園でこういった伝統がある限り一年目いじめは無くならないと言えるでしょう。
そして、そのいじめを受けた人もまた、後輩に同じことをしてくるというのは、本当に悲しい現実ですし、その姿を見るのもまた辛いですよね。
忙しくて、心に余裕が持てない
幼稚園教諭は常に仕事に追われていて、帰る時間も遅いので心に余裕がありません。
そんな状況ですので、器が小さい人が先輩や上司にいると、いじめを受けやすくなってしまいます。
忙しい=人にあたる、いじめる
なんて許される行為ではありませんが、現実にいじめが起きてしまっているのは確かです。
女社会ゆえ
幼稚園社会は女社会です。
女性特有の性質からいじめに発展することがあります。
・群れの中では均質を求める
・自分より可愛いとか上司に好かれている人に嫉妬する
・他人を蹴落として自分が優位と思いたい
こういった心理があなたに嫌がらせ、いじめをしてくる人にはあるんです。
あまり知られていませんが、いじめをしてくる人の心の中には、過去に受けた悲しい記憶や不安、恐怖が隠れています。
それを見たくないがために人に嫌がらせをしてきます。
いじめられると、悲しい、怒り、といった感情に支配されてしまいますが、
いじめる側には心に闇がある。と考えると、怒りや悲しみを通り越して「かわいそう」と、いじめをスルーすることもできるようになります。
こちらの記事も参考にしてみてください。
[box06 title=”あわせて読みたい”]私が出会ってきた性格の悪い保育士・幼稚園教諭たち。嫌な女の8つのタイプを知り対処法を知りましょう。[/box06]
いじめをしてくる人の心理とは?
ここまでで幼稚園教諭の所属している環境そのものがいじめを生んでいるという背景を分かっていただけたかとおもいます。
ただ、環境が悪いから人をいじめていいなんてありえませんよね。
いじめが起こってしまうのは、悪い環境に加え、いじめる人の心理そのものにも問題があるからでありこれが一番厄介です。
あなたの目の前のいじめをしてくる人も、環境に加え、そもそも心理に問題があります。
そんな時は人をいじめる人の心理を知ると、「あぁ、この人はこんなに可愛そうな存在なんだ…」と思え、少しあなたの心も軽くなってくるはずです。
ですのでここでは、いじめをする女性の心理を紹介していきますね。
不安を抱えている
不安を抱えている人ほど、人に対して悪口を言ったり、嫌がらせしてきたり、マウンティングしたりと、人をいじめます。
よく悪口を言う人っていますよね?あれは、悪口をいう事で周囲と、自分の意見を合わせようとしているんです。
悪口は集団を結束させるという心理的な効果もあり、不安な人ほど無意識に人の悪口を言い私ってこの集団の中の一人として認められてるよね?と確認したいんです。
また嫌がらせをする人も、人にダメージを与え、立場を弱らせ、弱っている姿を見る事で他人より自分が優れている。と確認したがっています。
そうでないと自分を保てないそうです。
つまり、人を傷つけ、排除することでしか、自分の立場や正当性を証明できない人たちがいじめをしているんです。
そもそも、不安を取り除く本質的な行動は努力ですよね?
集団の中の一人として認められるには、実力をつける。人として認められる。
これが必要なはずなのに、いじめをする人たちは自分に不安があり、自信がないからこそ、他人を蹴落とし、傷つけないと自分が安心できない人。
書いてても思いますが、本当に可愛そうなひとたちです。
小さい頃に親からの愛を受けてこなかった、頑張りを認められなかった、存在を見てきてもらえていない人たちなんでしょう。
他人に嫉妬している
嫉妬からいじめに発展することもあります。女性は特に嫉妬しやすい生き物。
というのも女性は社会的にも自分の努力で地位をどうこうできる存在ではない。と思われがちです。
実際男性は仕事を頑張り年収を上げれば確実に女性はよってきますが、女性は仕事を頑張っても必ずしも男性が寄ってくるとは限りませんよね。
むしろ年収が低くてちょっとおバカな可愛い子がモテたりする。そういう現実に嫌気がさして、人に嫉妬してしまう。これがいじめをする人の心理の一つです。
ですので、
・容姿が綺麗
・上から丁寧に扱われている
・彼氏や旦那さんがハイスペック
・子ども、保護者から人気がある
・どこか自信があるオーラをまとっている
・幸せそう
など、自分にないものを持っていそうな女性に嫉妬してしまい、いじめの対象としてみられてしまうんです。
これも不安な人と共通しますが、嫉妬をしてしまうというのは、私は今までこんなに辛い思いしてきたのに、なんであんなは幸せそうなの?!という心理です。
いじめをしてくる人たちは今まで誰にも認められることなく、常に被害者意識生きていた人たちなんです。
心の潤いがなくなり、人を傷つける事で自分を満たそうとしているんです。
こう言った人たちには、一人一人特徴があり、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください
[box06 title=”あわせて読みたい”]私が出会ってきた性格の悪い保育士・幼稚園教諭たち。嫌な女の8つのタイプを知り対処法を知りましょう。[/box06]
いじめられたらどうするべき?
紹介してきた通り、幼稚園という環境、幼稚園教諭が抱える個人的な心の不安や恐怖、これらがいじめを生み出しています。
いじめをしてくるあの人が、実は心に不安を抱えたかわいそうな人。と思うと今までとは違った心の持ちようになりませんか?いじめる側の心理を深く知ると少し心に余裕が出てきます。
次は自分の心に、「今からどうしたいか」を聞いてみます。いじめへの対処は自分がどうしたいのかが最も重要です。
そこで、ここでは、いじめを受けそこから抜け出すために、今からあなたがどうするべきなのか、パターンを紹介していきます。
第三者機関に相談
まだ自分がどうしたらいいのかわからない。現状を受け入れられず、辛い。そんな場合は、第三者機会を頼りましょう。
1人で抱え込むよりも、専門機関に話を聞いてもらった方が自分を客観的に見れるので、結果的に自分がどうするべきか見えてきます。
ちなみに、いじめも度を超えるとパワハラとなり、違法とみなされることがあります。そのため、著しく不当な扱いを受けているのではないか?と思ったら外部の機関に相談してみましょう。
こちらが代表的な相談窓口です。
・総合労働相談コーナー(厚生労働省)
・みんなの人権100番(法務省)
子どもと全力で向き合う
あなたはいままさにいじめにあっていて苦しんでいます。
その辛さは私も経験したのでわかるつもりです。
でももしできれば、そんな時こそ、子どもや保護者と向き合うことに全力になってみてください。
私自身がいじめを受けつつも1年間幼稚園教諭を続けた身なのでこの方法もオススメしておきます。
幼稚園教諭の仕事の本質って、子どもと向き合い、成長をサポートすることですよね?幼稚園教諭のすべきことはこれ以外ないといって良いでしょう。
子どもの成長をサポートすることに徹していると、今まで自分がいかに大事なこと以外で悩んでいたかがわかります。
そして、子どもと向き合うことに全力で過ごしていると不思議なことに、いじめをしてくる人たちのことが気にならなくなってくるんです。
これはあなたの見る世界が変わったのと、いじめをする側もあなたの姿をみて、あなたが別次元にいる人だとみなした結果です。
例えば、ネズミがネズミをいじめることはあっても、ネズミがゾウをいじめることなんてありませんよね?むしろ横にいたとしても立ち向かいもしませんよね?
人も同じで自分と次元が違う人に対してはいじめをする人たちも何もしてこなくなります。
また、あなた自身もいじめをしてくる小さな人の言動を気に留めなくなります。
なので、もし、あなたができそうなら、いじめられている時こそ、幼稚園教諭の本質である子どもの成長のサポートに徹してみてください。
あなたが変わることで周りが変わることが手に取るようにわかると思います。
転職する
ここまで色々と紹介してきましたが、それらをする余裕もない、いじめられてもう心が限界であれば、環境を変えてしまいましょう。
そもそも、いじめをしてくる先生がいる環境という時点で、社会的におかしな組織なことは間違いありません。
おそらくあなたの園でも給与が低いとか、保護者対応が悪いとか、園長が経費で旅行に行ってるとか、色々なところに欠陥があるはずです。
そんな馬鹿げた環境で頑張り続けるのは、よほどの理由がない限り無意味と言えます。
しかも今や幼稚園教諭や保育士は売り手市場で、どこの園も幼稚園教諭、保育士が不足しています。
今という時代だからこそ幼稚園教諭、保育士には働く環境を選べる権利があることを覚えておきましょう。
実際私も転職サイトに登録してすぐに求人案内がきて、人間関係が良くて、残業なし、福利厚生も充実。といった園を見つけることができました。
これには流石に驚きましたし、環境が悪いんじゃないの?と疑いましたが、給与が高くて休みが取れている園ほど、いじめなどの人間関係に悩まされる事が少ないんです。
当たり前かもしれませんが、みんな満たされているので、既婚者が多かったり、優しい人が多かったり可愛い先生が多かったりします。
環境を変える事でこんなに人生が変わるということ、また幼稚園教諭ってこんなに選べる立場なんだという事をあなたにも経験してほしいです。
それだけで心が軽くなりますよ。
そんなの運でしょ?!と思う方もいると思いますが、人間関係の良い求人を専門に扱っている転職サイトを知っていますか?
知らなければ、ただ知らないだけで損している可能性があります。
登録は無料ですから、どんな求人があるのかだけチェックしてみてください。
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転職は逃げではありません。ぜひあなたの幸せを考えて行動してくださいね。
さいごに
幼稚園教諭の間でのいじめは陰湿で大人とは思えないような低レベルなもの。だからこそ純粋で真面目な人ほど傷つきやすいんです。
あなたは今辛い、悲しいという気持ちを抱えていると思います。
その気持ちはまずあなた自身が受け止めてあげてください。そして、なぜ幼稚園でいじめが起こるのか、なぜ人をいじめる人がいるのかを理解していくと、だんだん心に余裕ができてきます。
余裕ができたら、自分がどうするべきか、どうしたいか考え、行動していきましょう。
私は、どうしても最後まで見たい学年がいたので、辛いながらも最後の1年間は続ける道を選び、転職をしましたが、続けることが大事とは全く思いません。
その園よほどの思い入れがなければすぐに環境を変えましょう。
私は環境を変えてこんなに人生が変わるものかと驚きました。あなたがもし今辛い思いを抱えていてもう限界。そう思っているなら転職が最後の手です。
自分で決断し、行動すればあなたにふさわしい環境に出会えるはずです。
余裕のある環境で働くことができると、改めて幼稚園教諭の良さを感じることができ、仕事が好きになり、自分自身のことも好きになることができますよ。
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