一生懸命勉強して資格をとって晴れて就職した幼稚園の先生。
でもやってみると現実は毎日辛いことの連続。
「できないことばかり」
「人間関係もうまくいかない。」
「私って向いてないのかな。」
「辞めたくなってきた。」
家に帰ってきて明日のことを考えるだけで逃げたくなる。でも行かなきゃいけない。
もう、いっそのことやめてしまおうか。
そう思うこともあると思います。
私もそうでした。幼稚園教諭1年目でいっぱいいっぱいになってしまうともうどうしたらいいかわからなくなりますよね・・・
そんな私も、もう子供に携わる仕事を始めて7年目です。
きつい1年目を乗り越えて、今ではこどもと関わる仕事が大好きになりました。
あなたは今まさにきつい時期だと思います。ですが、1年目の乗り越え方があるのを知っていますか?
何がきついのかを自分ではっきりさせ、そのきつさに対する対策をするだけで、自分が今度どうするべきかも見えてきます。
新任のあなたが今まさに毎日幼稚園で働くのが嫌で、自分が今後どうするべきか迷っているのであれば、ぜひこの記事で紹介している方法を取り入れて、どんよりした心を晴らしてください。
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目次
幼稚園教諭1年目。「辛い」と思ったらまずすべきこと

幼稚園教諭1年目で「辛い」と思ったら、まずは、なぜ「辛い」のかをはっきりさせることがとってもとっても重要です。
幼稚園教諭になって一年目は目まぐるしく日々がすぎていきます。
よくわからないけど気づいたら「もう毎日辛い、嫌だ」と落ち込んでいる自分がいて、
気付いたときには”もう心が限界”なんてことがよくあります。
心が限界になると、頭の中はぐちゃぐちゃ。何が辛いのかもよくわからなくなります。
自分が何に辛いのかわからないまま「転職しよう!」とか「やめよう!」と決意してしまうと、
後で「なんでやめちゃったんだろう?」と冷静になった時に自分の選択を”後悔”する要因になってしまうんです。
一年目はまだ経験が浅く、右も左もわからない状態。
だからこそ、今自分が抱えている「辛い」「嫌だ」という思いがどこからきているのか、はっきりさせることで、
今後のあなたの人生を後悔せずに生きていくことができます。
ですので、幼稚園教諭1年目がやめたい、辛いと思ったときはまずは自分がなぜやめたいのか、辛いのかをはっきりさせることから始めることが重要なんです。
幼稚園教諭一年目特有の辛さをしる

幼稚園教諭1年目で辛いと思ったら、なぜやめたい、辛いのかをはっきりさせること。
これが重要とお伝えしました。
そこでここからは幼稚園教諭1年目が抱える辛さ、悩みを紹介していきます。
共感できる辛さ、悩みを見つけたらその瞬間、あなたのやめたい理由、辛い理由がはっきりしたということになります。
自分の辛さに気づくと頭がどんどん整理されていきますよ。
やるべきことが多すぎて仕事が終わらない
幼稚園教諭1年目はやることが多すぎて仕事がおわりません。
まだ右も左もわからないのに、子どもをまとめて、書類を書いて、会議に出て、制作物をつくって、壁紙変えて…さらに行事が迫ってくるともういっぱいいっぱい。
ベテラン先生でも残業するくらいですから、まだ新任のあなたにはもっと時間がかかりますよね。
その結果、やることが多すぎて仕事が終わらず、家に帰ってもやるとか、休みの日も仕事のことを考えてしまうとか、休息の時間が減っていきます。
仕事量が多すぎて、休日までやるべきことがあるんじゃないか?と思ってしまうこともあります。
できない自分に自己嫌悪
新任の先生はできない自分に自己嫌悪してしまう先生が多いです。
自分は何もできない。けど、先輩たちはスムーズに子どもをまとめて、書類もいつのまにか終わらせてて、
あなたがミスした時はときに優しく、ときに厳しく(ずっと厳しい園もありますが)接してくれる。
そんな周りの先生を見ているとできない自分が余計にできない存在に見えてきますよね。
そうなると、「私はできないんだ」と自己嫌悪してしまい、辛くなってしまうんです。
1年目なのに求められるレベルが高い

幼稚園教諭は1年目の割に周囲から求められるレベルが高いです。
子どもからすると、先生は先生です。新任だろうがベテランだろうが”先生”。
なので、新任先生でも他の先生のように振る舞い、子どもをまとめ上げなくてはなりません。
学生時代勉強したとはいえ、子どもに対してどう接するべきか、集団行動させるにはどうしたらよいか、
大変さは実習の比ではありませんよね。
新任の先生はそんなよくわからない状況でさえ、子どものこと、クラス運営のことなど、さまざまなことを求められます。
自分のキャパを超えてしまい、そんなの無理。と辛くなってしまう先生が大勢います。
人間関係が辛い
人間関係は幼稚園の先生に最も多い悩みです。
・先輩から威圧的な態度を取られる
・仕事を教えてくれない
・陰口を言われている
・噂話を流してくる
など、新任でもお構いなし。むしろ新人いびりが普通。という園もあります。
新任で仕事ができない分、意見を言う立場でもないし…と人間関係で悩んでも誰にも言えなくなってしまうのも辛いところ。
幼稚園社会は女社会ですし、狭い社会です。
人間関係で悩んでしまい疲れ切ってしまう新任先生はとても多いんです。
先輩からの指摘が辛い
先輩からの指摘で辛くなってしまう新任の先生もいます。
できない自分が何も言えないのはわかっているけど、そんな言い方しなくても…と思ってしまうことありませんか?
先輩の言い方が強すぎで心が傷んでしまう先生も後を絶ちません。
指摘されることによって萎縮してしまい、さらにミスをしてまた指摘されるの繰り返し。こうなるの負のスパイラルで辛いですよね。
保護者対応が辛い。

保護者対応が難しくて辛くなってしまう先生も多いです。
幼稚園教諭の仕事は子どもだけを見ていればよいと言うものではありません。
保護者一人一人とも対応する必要があります。
そんな中でモンスターペアレントがいたりすると、新任の先生は特に辛い。
接し方がわからないし、相手は新任のあなたをあえていじわるするようなことも言ってきます。
こどものこと、先生間での人間関係だけでも辛いのに、保護者対応まで大変となるともう辛さは限界まできてしまいますよね。
他の園との違いにショック
他の園と比較して自分の園の環境の悪さにショックを受けてしまう先生もいます。
自分のいる園の悪いところを学生時代の友達に話すと、「うちの園はそんなことないよ?」と返事が返ってくる。
そうなると「こんなに辛いの自分の園だけなんだ。」とショックを受けることもあります。
私も「自分だけ運が悪い園選んじゃったのかな?」と落ち込みました。
自分だけが辛い思いをしていると思ってしまうので余計に辛いですよね…
自分の辛さに気づいたらすべき対策

ここまで紹介してきた悩み、辛さの原因はあなたに当てはまりましたか?
私自身1年目は辛かったのであなたの気持ちはわかるつもりです。
ではここからは、あなたの「辛い」原因の対策を紹介します。
幼稚園教諭1年目の辛さは大きく分けて3つのパターンに分かれ、それぞれすべき対策が異なります。
①業務上の辛さ
・やるべきことが多すぎて仕事が終わらない
・できない自分に自己嫌悪
・1年目なのに求められるレベルが高い
②人間関係の辛さ
・人間関係が辛い
・先輩からの指摘が辛い
・保護者への対応
③園の環境そのものに対する辛さ
・他の園と環境が違いすぎて辛い
それぞれ対策を紹介していきますね。
①業務上の辛さ
・やるべきことが多すぎて仕事が終わらない
・できない自分に自己嫌悪
・1年目なのに求められるレベルが高い
➡︎対策は「周囲に相談すること」です。
やることが多すぎて仕事が終わらない、できない自分がいやだ。1年目なのに求められるレベルが高い。というのは、
新任がゆえに経験が足りずに悩みとなってしまっています。
その場合、今すぐ辞めるとか、転職してしまってはもったいないです。
対策としては周囲にアドバイスをもらったり、相談しながら経験を積んでいきましょう。
ただ、怖そうな先輩、アドバイスしてくれなそうな先輩がいて困ることもあるかもしれません。
それでも私は相談、アドバイスを求めることを勧めます。
というのも、
私自身、先輩が怖くてアドバイスをもらえなかったひとりでした。
でもある日
「あなたから聞いてこなかったから待ってたけど、困ってることがあるなら聞きにきていいのよ?あなたから聞いてくれないと私たちは何をしてあげられるかわからないから…」
と、声をかけてくれました。この時、先輩もわたしからきて欲しかったことを知りました。
正直「それ先に言ってーー!」と思いましたが、嬉しかったです。
その日からその先生には積極的に質問をするようになり、
新任の後半では仕事も早く済ませることができ、こどもたちとの関わり方もだいぶ変わり、自分自身が楽になりました。
ですので、業務上の悩みがある場合は先輩や周りにアドバイスを求めてみましょう。
意外と協力してくれるものです。
それでもアドバイスをくれないとか、無視されるとなると、それは業務上の問題ではなく、人間関係の問題になってきます。
次の人間関係の悩みを読んでください。
②人間関係の悩み
・陰口や噂を流される
・先輩からの指摘が辛い
・保護者への対応
➡︎対策は「人間関係の対処法を知る」「保護者退職を知る」
幼稚園教諭を悩ます主な悩みは人間関係といっても過言ではありません。
わたしも職場にいやな先輩がいると心臓が痛くなったことがありました。
人間関係に問題がある場合は、ずばり、人間関係を学ぶことで悩みを抑えることができます。
人をいじめるひと、威圧する人、陰口を言う人、彼女たちの心理を知り、どう接すれば被害が抑えられるのかを知るだけで、心のストレスはなくなり、対策も打つことができます。
いやなあの人が気にならなくなるのはとても楽です。
詳しくは長くなってしまうのでこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
また、保護者対応については、こちらの記事を参考にしてみてください。保護者に対しても対策を知るだけでだいぶ負担が減りますよ。
③園の環境そのものに対する悩み
・他の園と環境が違いすぎて嫌だ
➡︎対策は「ストレスを発散する」「環境を変える」
園の環境に辛さの原因がある場合は、まずあなたの意見を伝えるのが大切です。
それで改善してくれればそれほど良いことはありません。
しかし、大抵の場合新任の意見や現場の意見は園の運園に反映されないか、反映されるのに時間がかかります。
そうなった場合、対策は2つです。
ストレスをうまく発散する
園自体に問題がある場合、ストレスを発散することで心の折り合いをつけ、仕事を続けていきましょう。
ストレス発散についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
幼稚園教諭、特に新任時代はストレスが多いです。
そのため、休日のストレス発散は重要。
ストレスを抱えたまま日々を過ごしていると体調や、心にも悪影響を及ぼします。
私も、心を病んでしまったことがありましたし、胃を壊してしまい夜中に病院に運ばれたこともありました・・
今となってはストレスをうまく減らせなかった結果だな。と反省しています。
ですので、あなたも私のようになる前にうまくストレスをなくしつつ、日々の仕事をこなすことを心がけてください。
転職を考える
そして園の環境に不満がある場合は転職も視野に入れましょう。
今の園の環境を変えるのは並大抵のことではできません。実際園の経営方針、変えられそうですか?
多分無理ですよね。
そう、あなた自身が別の環境を選ぶ方がよっぽど現実的なんです。
転職って、止められない?という不安ももちろんあると思います。
そんな時はこちらの記事を参考にしてみてください。やめるにしても、ある退職理由を伝えれば意外とスムーズにやめられます。
また、転職したとして、また同じ園の環境で悩みたくないですよね?
そんなあなたに合う転職サイトがあります。保育エイドというサイトです。
保育エイドは
・人間関係が良好
・休みがとりやすい
など、環境の良い求人を取り揃えています。
求職者に対して求人を紹介し、実際に働いた感想を聞いているので、どの園が人間関係が良好なのかわかっているんです。
今の環境より、良い環境があるならそこに行きたいと思いますよね?その第一歩は転職サイトへの登録です。
無料ですし、試しに登録して求人情報などみてみましょう。
今の環境より待遇が良かったり、あなたの興味が向く園がほかにあるかもしれません。
何より、今動ける時にサイトに登録しておかないと、
ストレスによって、いざやめたい!となっても行動できなくなることがあります。
なので少しでも転職に興味があるなら今、行動してください。あとあと後悔することになるかもしれません。
例外:心身に支障をきたしているのであれば無条件で休職か退職を
ここまで辛い原因に対する対策を紹介してきましたが、辛すぎて
心身に支障をきたしている場合は、無条件で休職か退職をしましょう。
過労で倒れてしまう人もいます。
怖いのは自分で気づかぬうちに倒れてしまうことです。
つかれがたまりすぎると、自律神経がうまく機能しなくなり、気持ちのコントロールが難しくなります。
そうなると自分で自分を自制できないので、本当に危ないです。
心を病んでしまったり、体を壊してしまった場合は、あなたの体が、「限界」を教えてくれている証拠です。
すぐに休職するなり、転職するなりして自分を最優先で考えてください。
そもそもあなたをそこまでする園ですから、やめていいですよ。
あなたの替えはいませんからね。
対策しても辛さがなくならないなら環境を変えたほうが良い
ここまで、新任ならではの悩み、辛さを紹介し、対策もお伝えしてきました。
実際に出来そうな対策はありましたか?
ぜひ試してみて、あなたの辛さが軽減したら良いなと思っています。
しかし、現実問題、対策をしても現状が変わらなかったり、辛さが軽減しないこともあると思います。
そんな時は、あなたの心や体が限界にきてしまう前に、休職・転職を考えましょう。
ブラック企業の報道が増えてきてもう久しいですが、未だに激務によって体を壊し、心を壊してしまう人がいます。
そうなってからでは遅いんです。
限界を迎える前、ちゃんと自分で正しい判断ができるうちに次の行動を起こしましょう。
今は別に大丈夫。と思うかもしれませんが、
ストレスは放っておくと、「気がついたら辛すぎて何も手につかない」状況を作り出します。
あとあと後悔したくない人だけ、今できることをやっておきましょう。
石の上にも3年は本当?

私が幼稚園教諭になって早7年経過しました。
「石の上にも3年」という言葉がありますが、幼稚園教諭は確かに、石の上にも3年。
3年は経験してみないとわからない仕事です。
1年目は右も左もわからない状態で、
2年目はやっと全体が見えてきて細かいところが見えてくる
3年目は後輩に教えながら今までの経験を整理する
これを終えると、今まで時間がかかっていた作業もあっという間に終わるようになりますし、子どもの子もわかってきて、毎日子どもに会うのが楽しみになります。
つまり仕事に行くのが楽しみになります。
今のあなたには信じられないかもしれませんが、
幼稚園教諭の特権はまさに「こどもと一緒にいれる」ことです。
子どもの笑顔は私たちの心を癒してくれて、元気にしてくれます。
私も1年目は辛さがありましたが、今はこんなにいい仕事ないよね。と思えるようにました。
でも確かに私も1年目はとっても辛かったんです。
辛いなら転職していいんだよ?と言ってあげたいところですが、この楽しみを知ってしまったので、あなたには簡単にやめてほしくないな。と思ってしまいます。
だからこそ、あなたの「やめたい」がまだ対策できる悩みなのであれば、やめないでまずは1年続けて見てほしいんです。
それでも無理。疲れた。と思ってしまったら別の環境を選べばいいと思います。
ただ、漠然と「もう辛い」「わからないけど全部嫌」という状態でやめてしまったら後悔すると思い、この記事を書きました。
ぜひ、自分と向き合って、後悔のない選択をしてください。