毎朝無理やり起こした身体で仕事にむかい、子どもを見守り、子どもが帰ったあとは膨大な書き物、制作物にかこまれ、やたら長い会議に参加し、気づいたらもう夜。
挙げ句の果てには職場の愚痴や陰口大会が始まり、寝るのは日付をまたいだあと。
毎日辛い。
でも周りの人は何食わぬ顔顔で仕事してるし、私はというと親に辛いことを相談しても「それは甘えじゃないの?」と言われる。
「辛いっていっちゃいけないの?」「私の考えは社会的に甘い考えなの?」と、もうどうしたらいいかわからなくなりますよね。
そこでこの記事は、幼稚園教諭の仕事が辛いと周りにこぼしても「甘えだ」と言われてしまい、身動きが取れないあなたに向けて書きました。
この記事を読み終えた頃にはあなたが明日から自信を持って自分の道を進めるようになっているはずです。
是非、最後までお付き合いください。
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目次
あなたの「辛い」が甘えだと思われるカラクリ

いまあなたが抱えている辛さ、誰かに話しましたか?話した人はおそらく「甘え」と言われてしまったと思います。また、まだ誰かに話していなくても、あなたは社会的に自分は甘えているんじゃないか?誰かに相談しても甘えと思われる。と思っていますよね?
でもあなたは確実に辛いわけです。
ではなぜ、あなたの辛いを甘えと受け取られてしまうのか?またはあなた自身が甘いと思われると心配してしまうのか。そのカラクリを解説していきます。
そもそも「甘え」は人によって定義が違う
まず結論から言ってしまうと、「甘え」という定義は人によってバラバラです。ですので人からその考えは甘いとか言われてもそもそも真実性がないので、あなたが気にすることではないということなんです。
具体的に説明していきますね。
私は園長、おばあちゃん、一般企業で働く友人、同僚に「辛い」現状を話してみたのですが、みんなから口を揃えて甘いと言われました。しかし、
それぞれが「甘い」と言ってくる背景には全く別々の心理が働いていたんです。
年配の方が言う「甘え」は昔の価値観から
園長や、おばあちゃんに幼稚園での仕事が辛いです。と相談した時、
「いま仕事ができていることに感謝しなさい。仕事がなかったらそんなことも言えないんだから。」
と、私の辛さは甘えだと一蹴されました。
肌もボロボロ。不眠が続いていたのにも関わらずです。
昔の人は仕事があるだけありがたいこと。という考えから私に「甘い」と指摘をしてきます。
一般企業に働く友人の「甘え」は社会的な思考から
幼稚園教諭とは別に一般の企業で働く人に相談しても「甘え」じゃない?と言われました。
「そもそも、仕事は辛いものじゃない?」とか
「自分の時間は自分でつくるものじゃない?」
とか言う言葉を投げかけてきます。
この友人は、昔から社会的な立場や価値観を大切にしている人で、働いたら結婚して、産休とって、年金もらって…など、一般社会の枠組みの中で生きています。
仕事が辛いなんてあたりまえ。それでやめようとかは甘えだと言う考えでした。
同僚が言う「甘え」は自分が困ることを恐れて
辞めたいことを同僚にも相談したことがあります。その時は、「私が頑張れてるのに、ゆっこががんばれないのは甘えだとおもうよ?」と言われました。
これは私が辞めてしまうことによって、同僚の環境が変わってしまうことを避けるために私に「甘えてる」と言ってきたのです。
私が元いた園では、人手不足により先生の負担が大きかったので、辞めていく人達が気まずい思いをするくらい、辞めること=迷惑とみなされていたという背景もあります。
甘えじゃないよ?と言ってくれた人は同じ境遇の人
一方で、私の辛さを正面から受け止め、「それは辛いよね、全然甘えじゃないよ?」と言ってくれた人もいます。
それは、私と同じように幼稚園の仕事で辛さを経験した人でした。その人は幼稚園の仕事の辛さから転職をした人で、人間関係、体力的な辛さから環境を変え、今となっては自分の人生を取り戻し、辛さから解放されて生き生きと仕事をしています。
辛い思いをしたからこそ、「仕事が辛い」と言う気持ちを「甘い」なんて言えるわけがない。と言ってくれました。
他人の曖昧な意見を鵜呑みにして自分を追い込む必要はありません。

ここまでで紹介してきた通り、私の経験をみていただき、「甘え」はその人によって捉え方が全く違うということがわかって頂けたかと思います。
だからあなたが、「幼稚園の仕事が辛い」と相談した相手が”甘え”だと言ってきても、その人は自分の価値観に基づいて甘いと言ってきているだけなので、あなたが甘えているという証拠には全くならないんです。
ゆえに、あなたは社会からの「甘い」という声を無視していいんです。
自分自身を甘い人間だなんて、追い込まずに、もっと自分自身を大切にしてあげてください。
だれがなんといおうと、あなたが辛いといえば辛いんです。
仕事が辛い…と感じたらなぜ辛いのか深掘りしましょう。

仕事が辛いと明日から行きたくないとか、もう辞めたいと思ってしまいますよね。
繰り返しになりますが、まずはそれを甘えと受け止めずに、素直に自分は辛いんだと受け入れてあげましょう。
なんども言いますが周りからの「甘い」という指摘はその人の価値観でしかありません。
そしてもっと大切なのが、「なぜ辛いのか」を考えること。
辛いからと漠然と思っているだけではあなたにとって何がベストな選択なのかわかりません。
ですので、何が辛いのかをしっかり自分ではっきりさせておきましょう。ここからは幼稚園の先生ならではの辛さの原因を紹介していきます。あなたにも当てはまるはずです。
人間関係が辛さの原因のとき
もしもあなたの辛さの原因が人間関係であるなら、相手の心理を学び、対策すれば、問題は解決するかもしれません。
幼稚園社会は女社会の典型です。ぜひこちらの記事を参考にしてください。
私が実際に1年間乗り切った時に試した方法を紹介しています。
ここであのパターン沢山ある記事はる。
[box class=”box29″ title=”関連記事”]私が出会ってきた性格の悪い保育士・幼稚園教諭たち。嫌な女の8つのタイプを知り対処法を知りましょう。[/box]
仕事が忙しすぎて残業、休日出勤のせいで疲れの辛さがひどい時
残業が多すぎ、休日も仕事を持ち帰るなんて幼稚園の先生にはあるあるですよね。
激務のせいで身体を休めることができずに、辛い思いをしている先生は沢山います。
そんな時はスレレスを発散させて、しっかり自分を癒す方法を知っておきましょう。
[box class=”box29″ title=”関連記事”]幼稚園の先生ならではのストレス。私はこれで解消しました。[/box]
給料が見合ってない気がする
今の給与に満足できていないが故にやりがいを失い、職場に不信感をもつこともあります。
これも人によって捉え方が変わってきますが、残業代が出ないとか、給料が少なすぎて生活に支障が出るとかの場合は、見切りをつけて退職も検討した方が良いでしょう。
今の時代待遇が良い環境は探せばいくらでもあります。給与面が辛さの原因であるならば環境を変えてしまうのがあなたにとってもベストな選択でしょう。
そもそも全然向いてない気がする
仕事が向いていないと思う時も、思い切って転職してしまう手もありです。
ただ、新人の頃の「向いてないかも」は誰もが通る道です。
特に幼稚園の先生の場合、新人なのに、やることが多いそのくせマニュアルとかがないから先輩の見よう見まねでやらないといけないという理不尽な状況に追い込まれます。
ですので一年目は頑張ってみて、ある程度作業や流れを掴んできても向いていないと思うのであれば、転職を検討した方が良いでしょう。
辛くてどうしても辞めたい。周りに「甘い」と言われない辞め方

自分の辛さと向き合い、それでもどうしても辞めたい。そう思ったらなら転職をして心機一転しましょう。
ただその時も社会の「甘い」という声を受けるかもしれません。
そこでここからは仕事を退職する際に周りに「甘い」と言われない方法を紹介していきます。
退職3ヶ月前に退職の意思を伝える
法律でも、本人が退職意思を伝えてきてから3ヶ月以上引き伸ばしてはいけないとされています。
また、幼稚園の先生の場合子ども一人一人の特徴を残すなど、引き継ぎも大切なので、辞めるまでに全ての責任を果たして辞めます。と言う意思表示にもなるんです。
なので、3ヶ月前に辞めることを伝えると「甘い」と言われないで済みます。
退職理由をしっかり準備しておく
退職理由も相手に納得させる理由を用意しておきましょう。
会社への不満を理由としてしまうと反感を買いますので、退職理由はできるだけポジティブな理由が良いでしょう。
「もっと教育について深めたいので退職します」とか「別の資格を取りたいので退職します」とかですね。
そういったポジティブな理由に加えて、3ヶ月前に辞意を表明すれば、「甘い」なんて言われません。
引き継ぎをしっかりしておく
退職の意思を伝えたあとは引き継ぎをしっかりしておきましょう。
あなたがいなくなったあとに、あれはどうなった?これはどうなった?と引き継ぎができていないと、最後の最後であなたの印象が悪くなり、結局「甘い」と言われかねません。
そうなると面倒ですので、引き継ぎをしっかりしてから退職し、あなたがいなくなってもうまく回るように準備しておきましょう。
その態度をみて「甘い」という人はいませんしね。
退職前に転職先を決めておく。
退職後に転職活動をして内定がもらえなかったら焦りますし、生活に困りますよね。
ですので、退職後も安心して生活できるように、退職前に転職先が決まっていることが重要なんです。
まずは、転職サイトの登録から始め、退職までの準備をしておきましょう。
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さいごに
仕事が辛いと思うのは自分の甘えなんじゃないか?
世の中の声を聞いたり、周りを見ているとそう感じてしまいますよね。幼稚園社会は狭い社会。特に自分のことを責めてしまいやすい環境です。
他の人は頑張ってるし、実際甘いって言われるし、
私が弱いだけなのかな?と思ってしまう気持ちはよくわかります。
ですが、私の経験を見ていただいてわかるように「甘い」という考えかたは人によって全く異なります。
つまり、何が甘くて何が甘くないのか、決めるのは自分自身ということです。
周りができていることでもあなたが辛いと思ったら辛いんです。
あなたの辛さを甘いとみなすのは他人ではありません。ましてや社会的な常識でもありません。
ぜひ、あなたの心の声を聞いて、辛いという気持ちの根源を知り、自分が何をすべきなのか、考えてみてください。