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【保育士を辞めたい人へ】保育園脱出完全マニュアル【元保育士執筆】

奥村八重

職場の人間関係、給料の安さ、仕事の多さ…保育士の仕事が辛すぎて、もう辞めたいです。でも本当に辞めていいのか気持ちの整理がついてないし、辞め方も分かりません。私はどうすればいいのですか。

こんな悩みを抱えているあなたに向けた記事です。

この記事では、別の保育園への転職や、民間企業への転職を経験した私が、保育園の仕事を辞めたくて悩んでいる人の疑問に、丁寧に答えます。

目次を読んで、あなたの悩みに近い部分から、少しずつ読んでください。

最初に言います。ここまで保育士の仕事を頑張ってきたあなたは、とても立派です。職場できついことを言われたり、ミスをしてへこんでいるかもしれませんが、自分が積み重ねた仕事に自信を持って、記事を読んでもらえるとうれしいです。

保育士を辞めたい、疲れたと感じる理由

まずは、保育士が限界を感じるきっかけについて、主なものを10個紹介します。

  • 責任の重さ
  • 職場の人間関係
  • 保護者対応
  • 給料の安さ
  • 労働時間の長さ
  • 休みの少なさ
  • 仕事のやり方が古くて戸惑う
  • 衛生面
  • 体力がもたない
  • 肌がボロボロになる

命を預かる責任の重さや、女性社会特有のどろどろした人間関係。無理な要求をするモンスターペアレント、サービス残業や持ち帰り仕事。保育士を取り巻く環境は、本当に過酷です。

この記事にたどりついたあなたも、きっと上記のような悩みを抱えているでしょう。これらは十分に、今の保育園や、保育士の仕事そのものを辞める理由になります。

上記10個の、より具体的な辛さについては、以下の記事にまとめています。やりがいも大きな仕事ですが、辛いときは本当に辛いです。

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保育士を退職する手順【年度途中に辞めてもいい】

1つの園でしか働いてこなかった方だと、そもそもどうすれば職場を退職できるのかが分かりませんよね。

なるべく円満に、でも確実に退職を実現するには、ちゃんとした手順を踏まなくてはなりません。私が実際に円満退職を実現したときは、以下のような手順で進めました。

  1. 自分の気持ちを整理する
  2. 退職時期を検討する
  3. 他退職理由を考える
  4. 上司(主任)に伝える
  5. 引継ぎの準備を始める
  6. 関係者に挨拶する
  7. 最終日まで働く
  8. 必要な手続きを取る

特に重要なのは、②の退職時期をいつにするかです。結論から言うと、年度途中の退職でもOKです。

保育業界では「3月末以外に退職するのはダメ」という雰囲気があります。その理由は、保育士は担任を受け持つ場合が多く、年度の途中で担任が変わると、園児や保護者、園の運営に迷惑がかかるから、というものです。

しかし、法律上は、2週間前までに申し出ればいつでも退職はできます。「就業規則」で退職に関するルールを決めている園も多いですが、1~2か月前に申し出れば退職できるルールになっている場合がほとんどです。

ひどい園だと、退職を申し出た際に「子どもや保護者に迷惑をかけて、無責任だとは思わないのか!」などと圧力をかけてくることも。最低な職場なので、なおさら辞めるべきです。年度途中の退職でも全然OKです。

保育士を辞める手順については、以下の記事でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。

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30代で辞めたい人向けのアドバイス

私の周りでも、30代になって辞める保育士はとても多いです。記事の冒頭で紹介した「辞めたいと感じる理由10個」以外に、以下のような悩みが出てくるからです。

  • 転職するなら30代がラストチャンスだと感じて焦っている
  • 20代のころと比べて体力の低下が激しく、続ける自信が無い
  • 家庭に時間を割きたくなり、長時間労働の保育園が厳しくなった

30代で辞めたい人に私がぜひおすすめしたいのは、転職サイトに登録し、保育士以外の仕事も幅広く考えることです。

10年も保育園で働いていると「自分は保育園以外の仕事はできない」と思いがちですが、実際にはそうではありません。保育士の仕事を活かして、以下のような職に就くことも可能です。

病児保育室、企業内保育所、認定こども園、幼児教室、学童保育、児童発達支援施設、放課後等デイサービス、乳児院・児童養護施設、産婦人科・助産施設

美容室・サロン、スポーツ施設、テーマパーク、写真館(カメラマン)、Webライター、家事代行、人材会社、子ども用品メーカー、音楽教室、英会話教室

経験を積んだ30代での転職だからこそ、視野を広く持ってチャンスを広げる姿勢が大切です。

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転職活動を行うときは、必ず転職サイトを使いましょう。転職サイトに登録すれば、担当者が面談や面接の練習、履歴書のチェックなどを無料で行ってくれて、とても楽になるからです。

保育士に向いてないかも…と悩んだときの対処法

「今すぐ保育士を辞めたい!」とまではいかなくても「ああ、自分って保育士に向いてないのかも」と悩むタイミングは、働いているとたくさん訪れます。

よくあるのは以下です。

  • 子どもにイライラしてしまう
  • 優秀な同僚と自分を比べてへこむ
  • ピアノが上手に弾けない
  • 壁面製作が苦手
  • 体力的についていけない
  • 大勢の人の前で話せない
  • 園長や先輩に叱られてへこむ
  • 理想の働き方と現実にギャップを感じる
  • 保護者対応がストレスになる

こうした自覚がある人は、ぜひ以下の記事を読んで下さい。元保育士のライター達の経験をもとに、対処法をご紹介しています。

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よくある質問

ここからは、実際に読者の方からよく聞かれる質問にお答えします。

①年度途中でも退職できますか?

できます。法律(民法)では退職日の2週間前までに通知すれば退職できると認められています。ただし、就業規則などで退職届の提出期限が決められている場合は、それにしたがいましょう。(1か月前までに提出するルールの園が多いです)

3月末以外でも退職はできますが、イベントの直前などの繁忙期に退職するのは、控えた方が良いでしょう。

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②新卒1年目で辞めてもいいのでしょうか。

辞めても構いません。よく「3年は我慢しろ」と言いますが、別に根拠はありません。

特に、心身に不調が出ているような場合は、何年目だろうが早急に退職する方が良いです。身体を壊してまで働く必要はないからです。

ただし、1年目や2年目で辞めると、別の保育園に転職する際にやや不利になることは知っておきましょう。(面接官が気にします)

③辞めて良かったこと、後悔していることは?

私がブラックな労働環境だった保育園を辞めて、良かったと思っていることは以下の4つです。

  • 自由な時間が生まれた
  • ストレスから解放された
  • 体調が良くなった
  • 給料が増えた

実は後悔していることは無くて「ああ、もっと早く辞める決断をすればよかったな」と感じているくらいです。くわしくは以下の記事で解説しています。

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④辞めようとしたらパワハラを受けた・・・

悪質な保育園だと、退職を申し出た瞬間、「甘い」とか「最近の若い人は辛抱が足りない」などと言って、保育士を責めてくる場合もあります。

これは立派なパワハラ(パワーハラスメント)です。

こういう発言を受けると気持ちが沈んでしまいますが、決して自分を責めてはいけません。辞めたいと思うくらい、労働者(保育士)を追い詰めてしまう園が悪いのです。

むしろ、そんな園は退職するに限ります。自分でどうしても交渉できない場合は「退職代行」サービスを使いましょう。お金は少しかかりますが、代わりに職場に交渉してくれるので確実に退職できますし、ストレスもかかりません。

辞めたいと思ったら、すぐに行動しよう

今回は「保育士を辞めたい」と思った人に知ってほしいことを、幅広く説明しました。

責任感が強い人だと「辞めたいと思う自分は、ダメな人間なのではないか」など、自分を責めてしまいがちです。しかし、あなたは全くダメな人間ではありません。むしろ、心を追い詰めるまで頑張っている立派な保育士です。

辞めたいと思ったら、まずは行動しましょう。というのも、無理をして働き続けて心身が壊れてしまうと、行動しようにもできなくなるからです。特にメンタルが不調になると、回復には時間がかかります。

あなたの未来が今より良いものとなることを願っています。

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「保育士の地図」編集部
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保育園や幼稚園で今働いている人、これから働こうと考えている人の悩みに答えるブログです。元保育士や幼稚園教諭のライターが、実体験をまじえた記事をお届けします。
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