「〇〇ちゃんすごいねー!」
「⬜︎⬜︎くんかっこいいねー!」
子どもを褒めることはとても重要ですし、子どもを褒めることができていること自体、素晴らしいことですよね。
しかし、褒め方にも正しい褒め方とそうでない褒め方があります。実際、私自身、幼稚園の先生1年目に間違った褒め方が原因でトラブルが起きたことがありました。
「褒める」を誤解したままでいると、
子どもに「褒められるのが当たり前!」「ママ、褒めてくれるよね?」という気持ちが育ち、親御さんが望んでいる心の成長とはかけ離れてしまう恐れがあります。
今日は、褒めることの本当の意味と正しい褒め方、そうでない褒め方について実体験から解説していきます。
お子さんの成長に役立つはずです!ぜひ参考にしてみてくださいね。
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褒めることの本当の意味
そもそも褒めるとはなんなのか、私もわからず悩んでいたことがありましたが、あることをきっかけに「褒める」という本当の意味がわかりました。
私が幼稚園1年目のクラスで、私がいる時にだけ、よく思われるような行動をして、私がいない時に問題が起こってしまうことが多々ありました。
当時の私はきちんと子どもたちを褒めていたし、なんでこうなるんだろう・・・と思い、
他のベテランの先生の褒め方を観察して見たところ、「わたしの褒め方と全く違う!」ことに気づきました。
決定的に違ったところ、それは・・・
結果を褒めているのか、プロセス(過程)を褒めているのかでした。
例えば、ブロックを高く積み上げて「先生見て!」と言ってきた子に対して
私は「すごいねー!、かっこいいー!!よくできたね!」と結果を褒めていたのに対し、
ベテラン先生は「こんなに高く積み上げたの?一個一個落ちないように考えたんだね!すごいよ!」とプロセスを褒めていたんです。
正しい褒め方と、そうでない褒め方
過去の私のようにただ結果を褒めてしまうと、
「〇〇したら褒めてもらえる」という発想が出来上がってしまいます。すると、
褒めてくれるから〜しよう。褒められたいから〜しない。という行動パターンになってしまいます。
つまり、その場しのぎの行動をするようになり、人によって態度を変えてしまうので、
私のクラスの子は私がいる時だけいい子で、いない時に問題を起こしてしまっていたんだなとわかりました。
一方でベテラン先生の褒め方は、
ブロックを高く積み上げるまでのその子の苦労、工夫を褒めていたり、讃えているので、
その子はどんどん「次はこうしてみよう!」「もっと良くなるように考えよう!」と
向上心が芽生えるんです!これが、「褒めて伸ばす」の本当の意味だったのです。
子供はこのような経験をたくさん繰り返すことで、自信がついてきて、積極的になっていき、自己肯定感が生まれます!
最近大人でも自己肯定感が重要視されていますよね。自己肯定感がないと、人の目を気にしてしまったり、ストレスが溜まりやすくなると言われています。
事項肯定感は実は子どものころの経験がとても大切なんです。なので、お子さんが小さなうちに、正しく褒めて、
自己肯定感を育んであげてください。
正しい褒め方をしたら、クラスが変わった
私の前だけいい子にしていたクラスの子たちも、褒め方を変えるだけで、劇的に変わりました。
クラス全体的に「褒めて?」「ちゃんとやってるでしょ?」と、先生に褒められるために行動をしていたのが、
先生の評価を求めるのではなく、自分で作り出す、生み出すことに対して、満足感を得ようとするようになりました。
こうなると、子どもたちの成長の度合いが全く違います。
私がいない時も何事にも全力で取り組むようになったり、私がいない時でも、お友達同士助け合ったり
自主性が身につくスピードが格段に上がります!私も正直褒め方を一つ変えただけでこんなに違うんだと驚きました。
まとめ
「褒めて伸ばす。」「褒めたら、子供が伸びる。」という言葉には落とし穴があります。
子どもが褒められると嬉しいのは普遍的なことです。しかし、ただ褒める。ということをしてしまうと、逆に子供は伸びず、その場しのぎの行動を取るようになります。
では、褒めるとはどういう意味なのか、それはプロセスを褒めることです、
プロセス、工夫、苦労、意図を褒めることで、
「いっぱい考えて、工夫することがいいことなんだ!」と子どもの心の中に残り、向上心が芽生えてきます。
たとえ失敗をしたとしても、プロセスに気づいて褒めることで、自信がついていき、
また向上しようと頑張ってくれることでしょう。
そうして育まれたこころはちょっとやそっとでは折れません。
子どもが自信を持って、向上心を持って成長していくためには、大人が正しい褒め方をしてあげることが必要なんです。
この経験はぜひ皆様にお伝えしたくて、記事にしました!ぜひ参考にしてみてください♪
読んでいただきありがとうございました!