保育士を辞める、または転職するにあたって退職届を
・どうやって出せばいい?
・いつだれに出せばいい?
という疑問ありませんか?
そこでこの記事では、
退職届をどのようにかき、誰にいつ提出すればよいのかを解説していきます。
この記事をよんでスムーズに退職できる準備をしておきましょう。
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目次
ちょっとまって!あなたが書こうとしているのは退職届?それとも退職願?
退職届の書き方を知る前に、あなたがいま書こうとしているのは退職届なのか退職願なのか、はっきりさせなければなりません。
一般的に円満退職したい場合は
退職願を提出して退職への話合いを行い、退職日が確定したら退職届を提出し、退職を確定させる
この流れを守ることになります。
なので、退職届を直接出す。というのは、園側からすると「突然止める宣言」をされたということになります。
でももし「今すぐに辞めたい。」「もう限界だ。」という場合は、先に退職届を出してしまって辞める約束をする。 という流れでも問題ありません。
ですが、園からすると突然の退職になるので多少バタつくことは想定しておきましょう。
退職届と退職願の違い
では具体的に退職届と退職願の違いをみていきましょう。
退職届は提出した時点で退職が確定する
退職届は、簡単に言うと提出した時点で退職が確定します。(退職日は最短で2週間後)
なので基本的には退職することを決めた後に、自分が辞めることを届け出るための書類です。
退職届を提出した時点で、労働者と雇用主の間の関係性に影響して退職が決定します。
取り下げることはできません。 これは民法第627条の
「期間の定めのない雇用契約については、雇用契約の解約申し入れ後2週間で終了する」
という内容が適用されるので、もし引きとめられても辞めることができるんです。
退職願は提出しても雇用契約がなくなるわけではない
退職願は職場に退職を願い出るための書類です。
退職届とはちがい、提出してもすぐに雇用契約がなくなるわけではありません。
退職願は受理されることで退職が決定されます。
もし円満退職したいのであれば早めに辞めたいという意思を伝え、退職届を出す前に退職願を出すのがよいとされています。
逆にもし引きとめられたくない場合は、提出した時点で退職が確定する退職届を提出する方が確実です。
ちなみに、 私の場合は、「園から9月頃に来年度継続しますか?」という文章が届けられたので退職願は提出しませんでした。
場合によっては口頭で退職する以降を伝え、辞める日を決め、退職届を出すという流れもあります。
あなたの園にあった退職順序を確認しておきましょう。
退職届の書き方
では退職届がどんな効力を持つのかわかったところで、早速退職届の書き方について解説してきますね。
一般的に退職届は書式が決まっていますので書式通りに提出します。
退職届はどんな紙に書く?
退職届は、基本白地の縦書きの便せんに黒のインクのペンで書きます。
退職届には何を書く?
さて紙が用意できたら何を書くか順を追ってみてきましょう。
①表題に「退職届」と書く。(1行目の真ん中あたりに他の文字より大きめに書きましょう。)
②3行目の一番したに「私事」か「私儀」と書く
③4行目から退職理由を書き始める
具体的な退職理由としては
「このたび、一身上の都合により、来たる平成○年○月○日をもって、退職致したくここにお願い申し上げます。」と書きます。
退職理由は「一身上の都合」とするのがマナーで、明確な退職理由は記載する必要がありません。
退職日は園長と相談した結果を記入するのが良いですが、 退職届を自分の意思で出す場合は自分が退職したい日を記入します。
④退職理由から1行空けて日付を書く
⑤次の行に自分の名前を書く
名前の下にはシャチハタではなく朱肉を使う判子を押印しましょう
⑥文章の最後には「○○法人○○会○○保育園園長○○

退職届を入れる封筒はどんな封筒がいいの?
さて、退職届が書けたら次は封筒を用意します。
封筒は白地の縦長封筒を買いましょう。
その封筒の中央に「退職願い」と少し大きめに書きます。
裏には所属園と名前を丁寧に書きましょう。
退職届は誰に、いつ出すの?
<誰に?>
退職届は基本園長先生に提出しましょう。
<いつ?>
提出する時期は人によってまちまちですが、就業規定などには退職する1カ月前程度とされているところが多いです。
ただ、理想は3カ月前に退職届を提出することができれば、園としても後任を探す余裕がありますし、 あなたとしても引き継ぎができる余裕を持つことができます。
さらに園を考慮するのであれば、夏から秋頃に退職意思を伝えるのが一番園としては負担が最小になります。
というのも、保育士さんの採用は秋ころから始まるからです。
ちなみに、 今すぐに辞めたいと思っている場合は、退職の2週間前に退職届を提出すればやめることが法律で許されています。
確実に退職届を届ければ2週間で辞めても問題ありませんので、郵送で送り、提出した証拠を残しておけば問題ありません。
退職届を受け取り拒否された場合はどうする?
退職届は法律上提出した時点で退職が決定します。
ですので、引きとめられてもはっきりと退職したいことを伝えましょう。
なんて言えば納得して退職させてくれる?
退職届を出す際に退職理由を聞かれることもあると思います。その時は
「もう次の園が決まっている」
「心身の病気になってしまった」
「結婚の予定があるので」
と引きとめられないような理由をつたえましょう。
ここで園側と話し合いになってしまうと、引きとめられている間心が休みません。
また、話し合いをした結果退職することになった場合、気まずい雰囲気で過ごさなければなりませんので、
退職せざるを得ない理由を伝えてしまうのがベストです。
どうしても退職届を受け取ってくれない場合は?
なかには悪質にわざと退職届を受け取らないという園もあります。
その場合は証拠を残すためにも、
「内容証明郵便」(郵便局の窓口で送付できます)のように保育園側が受け取った記録が公的に残る方法で退職届を出しましょう。
退職希望日の2週間前に提出していれば、希望通りに退職することができます。
まとめ:状況に合わせて「退職届」「退職願」を用意しよう。
退職届は、退職する約束をとりつける書類です。
もしあなたが心や身体が限界であったり、園側が退職することを認めてくれなそうな場合は退職届を出してしまいましょう。
一方、もしトラブルなく辞めたいのであれば、退職願を提出して事前に退職する日を園と話し合いましょう。
事前に話をした上での退職になれば円満に退職することができます。