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「みんなの輪に入れない」気になるあの子へ幼稚園の先生としてすべき対応

輪にはいれない
奥村八重

こんにちは「元幼稚園のせんせい」ゆっこです。

「ほら!入れてって言ってごらん!」

「〇〇ちゃんもはやくおいで!楽しいよ!」

いくら声をかけても自分からいけず、みんなの輪になかなか入れない。こんな子、クラスに1人はいますよね。

そろそろみんなと遊んでほしい…保護者も「うちの子はお友達ができない」と心配してる…どうにかしたいけど、具体的にどうすればいいの?

「ほっとけば遊び出すわよ。」

「どんどんお友達と関わらせればいい」

とお答えになるベテラン先生がたくさんいらっしゃいますが、

それは大きな間違いです。

実際は、先生がしっかりと”子どもを甘えさせてあげること”が何より大事です。

この記事では幼稚園での私の知識と経験から、自分から輪に入れない子への関わり方を書いています。

今、あなたが抱えているその子への不安、保護者への不安、まわりの先生たちへの不安はなくなります。

では、詳しく書いていきますね。

自分から輪に入れない子の心理

なかなか自分から輪に入れない子は、なんらかの不安を抱えています。

それがどんな不安なのかはその子によって様々です。例えば、

・お母さんとの愛着がしっかりあるからこそ、他の人物を試している(人見知り)

・お友達が仲間に入れてくれなかった経験を重ねている(トラウマ)

・もともと内向的な性格である

などが挙げられますが、これ以外にも子どもの数だけ原因はあります。なぜ不安なのか?は、担任であるあなただけが知っていることです。

また、原因がわからない場合もあると思います。そんなときは保護者に、妊娠中〜乳児期までの様子や、育てづらかったかそうでなかったか、その子の生育歴を聞いてみましょう。なにかヒントが得られるかもしれません。

ここで重要なのは、

「この子はなにかが不安なんだ」

「いったい何が不安なのかな?」

という意識をもち、問い続けることです。

①その子の様子を観察する

原因を探るにしても、その子を観察しないことには始まりません。その子を取り巻くさまざまな出来事、友達、そして何を嫌と感じ何が好きなのか。その子の目線になったり、まわりの目線になったりしながら、いろんな角度からその子を観察します。

②記録をつける

そして毎日記録をつけます。園で日誌があればそれでもいいし、難しかったら自分のノートでもメモでもいいです。自分がわかればいいので、丁寧である必要はありません。

ただ、毎日保育をしていると、その子だけ見てはいられないと思います。ほかに気になる子も何人かいたりするのは当然です。なので、1週間をひとつの区切りにし、1週間でその子を把握できればいいのです。

逆にいうと、「1週間でクラス全員を見る」というくらいの意識。その中にその子もいる。みたいなかんじです。

③援助する

原因が「おそらくこれだろう」というものがでたらそれを改善できるような援助をします。

友達と先生がいっしょにあそんでるところをみせる

ことかもしれませんし、

一緒に入れてと言うことかもしれません。

あなたなりの援助をしてみてください。

そのときのその子の反応をよくみて、その援助はよかったか、悪かったか、それはなぜなのか、考えます。

よかったら続ける。

悪かったらその子を観察し直し、改善する。

保育はこれの繰り返しで高まっていきます。

この3つの方法は、実はどの場面でも使える保育の質を高めていく方法です。ぜひやってみてください。

まとめ

ここまでで紹介した

①観察する

②記録をつける

③援助する

を繰り返し実践すれば、保育はぐんぐん高まっていきます。

そして、その子の不安や葛藤を援助する最高の方法にたどり着くことができます。

これは、みんなの輪に入れない子だけでなく、全てのタイプの子に使えます。ぜひ、この子気になる。なぜこうなの?と思ったらこの方法をためしてみてくださいね。

子どもはかならず変わりますよ。

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「保育士の地図」編集部
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元保育士のライター集団
保育園や幼稚園で今働いている人、これから働こうと考えている人の悩みに答えるブログです。元保育士や幼稚園教諭のライターが、実体験をまじえた記事をお届けします。
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